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はぜのメモ帳

ニッチな地域スポーツの話とか思う事とか。

Vol.20 静岡県「磐田スポーツ部活」は、田舎の中学校部活動の希望となる

静岡県磐田市で、面白い取り組みがはじまりました。

headlines.yahoo.co.jp

磐田市主導で、
市内複数の中学校生徒を、
一堂に集めて、
プロスポーツチームや大学関係者が指導する。

静岡県は、2016年~2018年の3年間を委託期間としてノウハウを蓄積、磐田市以外にも同取り組みを波及させる。

2016年は、陸上競技部ラグビー部の2種目を実施。
陸上競技部:元NTN陸上部監督(鈴木博)ら2名
       +静岡産業大学陸上部学生が補助員
ラグビー部:ヤマハ発動機ジュビロのスクールと合同開催

2015年7月から、 ヤマハ発動機ジュビロ清宮克幸監督が示した私案をもとに、有識者会議で話が進められていたようです。

www.at-s.com

田舎の部活動にとって希望の星

中学校部活動の外部委託と言えば、東京都杉並区や大阪府大阪市などがメディアにも大々的に取り上げられて話題になりました。

www.sankei.com

今回の磐田市モデル事業、面白いのは1ヶ所に複数中学校の生徒を集めるということ。従来の学校外の地域スポーツ指導者派遣・民間委託は1中学校単位が基本ですが、学校単位でなく磐田市主導で行うことでそれが可能になっています。田舎に行けば行くほど“校区”の力は強く、香川県でも「自宅から通える中学校に入りたい部活動がないから」とわざわざお目当て種目がある中学校校区に引っ越す子がいます。

もし校区の垣根関係なく部活動として認められるのであれば、田舎の部活動にとって希望の星となります。

総合型地域スポーツクラブなど地域スポーツ団体であれば校区問題は解消できますが、学校外団体なので部活動として認められません。学校が認める部活動でなければ、全中大会など中体連主催の大会に出場できません。例えば、中学校にテニス部がないからと帰宅部&民間テニスクラブに所属で全国レベルの成績を収めても、学校外活動なので評価されないのです。当然、内申にも書かれません(もしかすると今は緩くなっているかもしれませんが)

公益財団法人日本中学校体育連盟

今回の取り組みを、生徒が所属する中学校全てが部活動として認めるのであれば、大会にも出場できます。部活動として、頑張った分だけきちんと学校で評価してもらえます。高校でスポーツ推薦を受けたい生徒にとっても嬉しいこと。

ぜひ期待したいところです。

一方…

従来の外部委託と同様、気になるのはこの2点。

  1. 「ほどほどでいい」生徒のニーズに応えられるのか
  2. 委託期間後も、変わらず事業継続できるのか

記事内に
> 「練習だけの部活は絶対にやりたくない」と述べ、地域クラブとして各競技大会への出場も視野に入れる考えを強調した。とありますが、過剰な勝利至上主義→燃え尽き症候群にならないか、が心配なところ。中学校3年間後も人生は50年以上あるわけですから、専門家にはぜひスポーツの楽しさも伝えてほしいですね。週1~2回ほど勉強合間のリフレッシュ・ストレス解消に身体を動かしたいという生徒もいるだろうし、例えばレクリエーション協会とも連携して大学のスポーツサークルのような部活動があれば人気出そうな気がする。

そして、2018年までの委託期間。
予算は無限にありません。3年間でノウハウを蓄積→将来的には磐田市以外の市町にも取り組みを波及させるそうですが、手を挙げる市町が増えれば増えるほど県が出せる額も少なくなっていくはずです。額が減るということは、その分手弁当で行うか、規模を小さくするか、自分たちでお金を出し合う他ありません。市が指導者に年間いくら謝金を支払っているのか、もしくは完全にボランティアで行っているのかも気になるところです。

従来の民間委託とは違った新たな形。
また静岡の知り合いにも話を聞いてみようと思います。