はぜのメモ帳

ニッチな地域スポーツの話とか思う事とか。

Vol.13 2020年東京五輪に向けて、中学生でも読める「スポーツボランティア」読本

2013年9月8日、ブエノスアイレス
2020年東京五輪の開催が決まってからというもの脚光を浴びている言葉がある。

それが「スポーツボランティア」

www.jsvn.or.jp

NPO法人日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)関係者のもとには
『2020東京五輪でボランティアをしたい!』
という問い合わせが殺到しているそうで。

実際、『東京オリンピックでボランティア参加するためには』といったサイトも多数できあがっている。

freedomnews.jp

1998年長野五輪と比較しているサイトも。これはわかりやすい。

aoba-mama.com

2016年はリオ五輪もあるから、ますますスポーツボランティアに注目が集まりそうな気がしている。のだが。

そもそも「スポーツボランティアとは何なのか」答えられる人はどのくらいいるのだろう。謝金の受け取りはいけないのか?年齢制限はあるのか?ボランティアの必要性は?その魅力は?

…はぜも胸を張ってスポーツボランティアを語れる自信が、全くない。

ということで借りてきました。

 「Q&Aでわかる!はじめてのスポーツボランティア」

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  • 監修:NPO法人日本スポーツボランティアネットワーク
  • 初版:2014年9月30日
  • 全32ページ

大きさはA4で表紙もしっかりした、バインダーのような本。
1ページだけご紹介。

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全ページに読み仮名がふってあり、写真も盛りだくさん。
非常に分かりやすく、中学生でも読めますね。

「ボランティア」の3+1+1=5原則

まずボランティアには3つの大原則がある。

  1. 自主性(自発性):自ら進んで行う
  2. 公共性:自らのためでなく他人や社会のために行う
  3. 無償性:物や報酬をもらうことを目的としない

本書では、この3つに+2して5原則としている。

  4.先駆性:自ら新しいことにチャレンジすること
  5.継続性:続けて行うこと

これを踏まえた上で「スポーツボランティア」とは何なのか。
それが下の3つです。

スポーツボランティア3つの定義

報酬を目的としないで自分の労力、技術、時間を提供して地域社会や個人・団体のスポーツ推進のためにおこなう活動のことを意味する

②地域におけるスポーツクラブやスポーツ団体において、報酬を目的としないで、クラブ・団体の運営や指導活動を日常的にささえたり、また国際競技大会や地域のスポーツ大会などにおいて、専門能力や時間などを進んで提供し、大会の運営をささえる人

③スポーツという文化の発展のために金銭的報酬を期待することなく、自らすすんでスポーツ活動を支援する人(活動)のこと

①~③全てに共通するのは「報酬を期待するな」ということ。

はぜは、人間とはGive&Take…何かを与えたら何かを返す(返してもらう)ことで成り立っていると思ってる。その“返してもらう”代表がお金だ。しかし、ボランティアは基本、報酬を期待してはいけないという。
では、スポーツボランティアに身を置く人々は、何をもらっているのか。何に魅力に感じているのか……

そんなことも書いてあります!
30ページ弱という絵本のような薄さですが、すごい情報量。

この本、全4巻出ているので、はぜも全巻読む予定です。
(1冊2,800円+税と少々お高いので図書館にお世話になります)

ブログ冒頭でも、今年2016年はリオ五輪があると書きましたが、小・中学生の自由研究で五輪ボランティアについて調べる…なんてのも楽しそうですね!

追記

https://www.jsvn.or.jp/event/summit/asset/summit2015_report.pdf

↑ 上は、JSVNが行ってる「スポーツボランティアサミット」の報告書です。これ、スポーツボランティアに興味のある人は必見!
五輪を追いかけたメディア関係者やスポーツ庁の講演、全国で活動するスポーツボランティアの事例発表など盛りだくさんの内容が無料で見れます。ものすごく面白い。