はぜのメモ帳

ニッチな地域スポーツの話とか思う事とか。

Vol.11 自然災害対策のために地域スポーツができる3つのこと

2016年4月14日(金)21:26、熊本県震源とする地震が発生。同県益城町(ましきまち)で震度7を観測。同日23:30には気象庁が会見を開きましたが、震度7地震は九州地方では初めてとのこと。

headlines.yahoo.co.jp

 Twitterでは、割れたビンが散乱するスーパーや地割れの様子が多数アップ。

matome.naver.jp

香川県でも震度1~2ほどの揺れがあったそうですが、のんきに風呂に入っていたはぜは全く気付かず。風呂上りにテレビを見て唖然。「は…?」って声が出た。

FacebookやLINEなど、電話回線に迷惑をかけないようなるべくSNSで知人に連絡を取りました。全員無事で本当に良かった。

headlines.yahoo.co.jp

震度7を観測した益城町では、約2,800人が避難・炊き出しによる生活を送っています。

熊本県には仕事でもお世話になった人が多数。そんな都道府県で起こったことは決して「他人事」ではない。

さっそく救援物資について調べていたのですが、下のブログを読んで寄附金をお送りすることにしました。とても分かりやすい。ブロガー様に感謝です。

blog.gamebook.xyz

さっそく、細やかながら寄附をしました。

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その上で、個別に知人から物資要請があればお送りすることにします。

その時地域スポーツに何ができるのか

2011年3月11日の東日本大震災後「スポーツの力」という言葉が頻繁に使われるようになりました。しかし、主にメディアが取り上げるのは、国際大会でメダルをとって国民に希望を与え、莫大な寄附を行うプロスポーツチームなど華やかな世界。では地域スポーツには何ができるのか…

自然災害対策のために地域スポーツができること、それはこの3点に収束します。

  1. いざというとき安心できる仲間をつくる
  2. 自分の足で逃げられる体力をつくる
  3. 地域 対 地域のネットワークをつくる

1.仲間づくり

昨晩の熊本地震で、アナウンサーが何度も繰り返した言葉があります。
「ご近所の方と手を取り合って」「近隣住民と寄り添いながら」…

分かり切ったことですが、そんな関係は一朝一夕で生まれません。

だからこそ、日頃から近隣住民と気軽に言葉を交わせるような地域でなければならない。しかし、見ず知らずの人同士が打ち解けるにはきっかけが必要です。スポーツ・レクリエーションはそのきっかけになることができる。はぜはそう確信しています。
学校のオリエンテーションで身体を動かす系のプログラムが絶対1つは含まれているのがその証拠。人は共に身体を動かすことで、心の距離が急速に縮まるのだと思います。

2.体力づくり

いざというとき頼りになるのは自分の身体しかありません。人間の体力は20歳がピークと言われているので、働き盛りの30~40代であっても自分の体力を過信しているといざという時痛い目にあいます。

www.youtube.com

防災ひとくちメモ 『第67回 体力づくりをしましょう!』 - 坂出市ホームページ

坂出市では、水曜12:07~、FM-SUN(76.1MHz)で「防災ひとくちメモ」という防災関連の動画配信を行っています。バックナンバーも全て無料で見られるという有難さ。

その第67回では、ノルディックウォーキングの紹介もしています。
www.sotaiken.co.jp

ポールのおかげで足への負担が減り、かつ腕を前から後ろにグッ!と押しながら歩くので、二の腕にも効果大というおまけつき。ポールもオシャレな柄が多く目移りします。

ノルディックについては楽しくて奥が深すぎるのでまた別記事で。

3.地域 対 地域のネットワーク

東日本大震災時。
団体内にボランティア組織「いわてゆいっこ」を立ち上げ、震災6日後から被災地に入り、全国から届く物資を被災者に届け続けた総合型地域スポーツクラブがあります。

NPO法人フォルダ岩手県北上市に拠点を置く総合型クラブだ。
(現在、専用HPはなくFacebookのみの情報発信となっている)

クラブ拠点から被災地までは、車で往復4時間。そのガソリン代も全てクラブ予算から捻出。支援物資も「何がどれだけ必要か」をTwitterで拡散し、その仕分けやボランティア受け入れ、電話対応なども行った。

ci.nii.ac.jp

その内容は論文にまとめられ、日本スポーツ産業学会で発表されています。

クラブ理事長はその後「被災地支援に協力いただいたクラブにお礼がしたい」と、東日本大震災の悲惨さ・いざという時の団体間連携について全国で話して回りました。

香川県に来られたのは、2012年7月25日。
瀬戸内圏で自然災害の少ない香川県民にとって、貴重な機会でした。

鮮明に覚えているのは南海トラフ巨大地震が起きた時、四国の物資受け入れ窓口は恐らく香川県がメインになる。それだけでなく、現場では、総合型クラブ…地域、地域住民同士の連携がものを言う」という言葉。

知人と見知らぬ人であれば、知人に手を差し伸べたくなるのが人間。

日頃から、他人と繋がる機会を大切にしなければいけないと。体力の向上とか健康維持とか目に見えるものはもちろんですが、地域スポーツの本当に大切な役割というのは、目に見えないものなんだなと思いながら仕事をしています。